第15章 帰ってきたゴール下!
黒子「それは少し違います。確かに信用されていたかも知れません……けど信頼はされてはいませんでした。いえ、もっと正確に言えば信頼されなくなっていったんです。僕は1年の時はまだ、なんの取り柄のないただの選手でした。“6人目”としてベンチ入りしたのは2年からです。その頃はまだ信頼されていた……と思います。けど青峰君のように皆の才能が開花していくと信頼は薄れていきました。何故なら彼ら“キセキの世代”がもっとも信じるのは自分自身になっていったからです。仮に残り数秒で1点差の様な大事な場面ではパスは来ません。彼らが自分で決めます。本当は火神君でなくても良かったです。ただ“キセキの世代”に僕のバスケを火神君を利用して認めさせようとしただけなんです」
大我はテツの話しを聞いて軽く溜め息を吐いた