第13章 少女の過去
ストバスでいつも一緒にバスケしてた奴だ
『元気してっかな?』
赤髪のアイツ
……ん?赤髪?
『いやいや…偶然だろ』
俺はねぇなと被りを振る
にしても
『あー…嫌な過去思い出したわ…』
ガシガシと頭を掻く
『お、いた。大我』
火神「…」
『何やってんだ?んな所で』
俺が聞くと大我は目を逸らした
火神「何でもねぇよ…」
『あっそ…じゃあ戻るぞ』
火神「いや、今日はこのまま帰る」
大我はそのまま帰って行った
…まさか…
大輝とやったのか?
転がってるボールを見つめる
そのボールを拾い投げるとザンッといい音を立ててゴールに入った
『後…半年か』
俺は苦笑した
後半年でここともお別れだ
居場所なんか最初からねぇな