第12章 インターハイ予選〜秀徳戦〜
すぐに秀徳も点を取り返す
またすぐに誠凛も取り返す
でも何か……何か引っ掛かる
喜んでる監督を見ながら何が引っ掛かるのか考える
何が?
何が引っ掛かる?
「おーい、高尾、木村マークチェンジ。高尾11番に着け」
テツのマーク……?
見失うほど影薄い
見失わないなら?
降旗「誰が付いても一緒だろ?」
何だろう……
ジッと見つめていると和成は後ろを確認せずにボールを渡す
あのパス……!
そうか、分かったぞ!
『監督、和成は伊月先輩と一緒……いや、恐らく視野の広さは伊月先輩よりも上のホーク・アイを持ってます』