第31章 灰崎登場
火神「お前はどこか行っちまうのか?」
いつもみたいに笑って、否定してしてくれ
そんな願いばかりが頭の中に木霊する
『……誰から聞いたんだよ?』
否定も肯定もせずには静かに聞き返してきた
火神「いや、アレックスと特訓中に…ちょっと…」
『そうか』
それだけだった
火神「どっちなんだよ?」
遠くへ行かせたくない
やっと“あの時”のアイツはお前だって分かったのに!
『…そろそろ戻るぞ』
火神「なっ!ごま…」
の目はどこか真剣でそして拒絶があった
“これ以上踏み込んでくるな”
そんな目で…俺は何も言えなくなる