第31章 灰崎登場
記者「謙虚ですね!エースとしての心意気は?」
『謙虚?違ぇっすよ。俺は“選手兼マネージャー”ですから。監督からOKを出してくれなかったら俺の案はただ無意味なものになる。それを許可してくれた監督の心の広さと、全員の実力で勝ち上がって来れたっすから。エースとしての心意気?……絶対負けねぇ!何が何でも“キセキの世代”を倒す!それだけだ』
そう。実力だ
誰のおかげでもない
1人1人が力を合わせなければ出来なかった事
そこにたまたま俺の力が合わさっただけだ
記者「そうですか。ありがとうございました」
こうして取材は終わった
伊月「陽泉戦はようせんねって、駄洒落が言えなかった…それだけが心残りだ」
鉄平はポンッと伊月先輩の肩を叩いた
木吉「諦めるな、そのうち言う機会もあるさ」
日向「ダァホ!行くぞ!」
日向先輩達の後に続き行こうとすると、辰也の後ろ姿が目についた
そして俺は先を行く大我に声をかけた