第30章 ウィンターカップ〜陽泉VS誠凛〜
俺はとりあえず戻る
リコ「皆お疲れ!喜ぶのは一先ず後にして次が待ってるから出るわよ!」
日向「その試合で勝った方が明日の相手だ。このまま上あがるぞ」
その言葉に全員頷いた
日向「次は準決勝だ!」
俺はふと上を見ると真太郎と征十郎が見えた
『見に来てたんだな』
ポツリと呟くと、二人と目があった
征十郎は何も言わずに微笑んで、真太郎は黙って見つめていた
黒子「セミファイナルで待ってます」
黄瀬「勿論っスよ」
──────
『大我、ちょっと良いか?』
火神「ん?」
俺はニッコリと微笑んだ
『俺、今ムカついてるんだけど』
火神「何で!?何言ってんだ!試合勝ったじゃねーか!」
『問題はその後だ!馬鹿!辰也とあれで良かったのかよ?』
そういうと大我は小さく唸る
火神「しょうがねーだろ?勝っても負けても兄弟辞める。そういう約束だったんだからよ」
『揃いも揃ってアホなのか?寧ろバカか?』
ハァッと溜め息を吐くと大我ははぁ!?と聞き返す
そんな大我に兄弟の証のリングを見せる
火神「あ…!これ捨てろって!」
『捨てるわけねぇだろ?というか寧ろ俺にはあの時捨てないでくれ!と言ってるようにしか聞こえなかったな。あんな無理矢理作った笑顔張り付けやがって』