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バスケと男装少女

第29章 アレックス登場


氷室「タイガにはもう会った?」

『その前にいい加減降ろせ!』

睨まれた氷室はしぶしぶ降ろす

アレックス「あぁ、勿論だ。ついでに今、アメリカで教え残したことを教えてる」

それを聞いた氷室は穏やかさがなくなり目付きが鋭くなった

氷室「へぇー……そうなんだ」

それに気付かないアレックスは言葉を続ける

アレックス「とは言え、タイガにだけ肩入れしてる訳じゃないぜ?明日は両方応援してるさ。もちろん……何たって愛弟子3人の試合だからな!勝っても負けても良い試合になることを期待してるぜ?」

そう言って笑ったアレックスに氷室は真剣な表情で言葉を繋ぐ

氷室「アレックス」

アレックス「ん?」

氷室「いつまでも子供扱いするのは止めてくれないか?不愉快なんだ。子供の喧嘩とは訳が違うんだ。タイガはもう敵でしかないし、アレックスは親でもない。バスケットを教えてくれた事には感謝するけど……もう俺は君より強い」

それを聞いたアレックスの瞳も真剣になっていた
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