第1章 再会
2年前
久しぶりに数日間のオフが取れた俺は、太輔を誘ってゲレンデに行った。
渉「太輔、初めてにしては上手いじゃん!やっぱ何でも出来る男は違うね(笑)」
太輔「料理では渉に勝てないけどね(笑)」
しばらく滑った俺達は、休憩を取ることにした。
太輔「渉もコーヒーでいい?」
渉「うん」
太輔がコーヒーを買いに行っている間、俺はボーと周りを見ていた。
ふと目についた1人の女の子。
それがだった。
は友達と来ているようで、楽しそうに話してた。
太輔「おまたせ。何かあった?」
渉「えっ?別に何もないけど……」
太輔「ふーん、何かジーと見てたから何かあったのかと思ったからさ」
渉「な、何も見てないよ………ボーとしてただけ」
あっそうと言うと太輔は、俺にコーヒーを渡し、向かいの席に座った。
太輔「スキー場ってこんなに女の子多いんだねぇ。」
渉「そう?今日はたまたまじゃない?」
太輔「たまたま?でもさぁ、あそこのグループも女の子ばっかだし……」
そう言って達のグループを指差す太輔。
渉「あ………まぁ、今日は多い方かもね(汗)」
太輔「渉、何焦ってんの?」
渉「べ、別に焦ってないし………」