第9章 後日談ーパーティー編ー
「あ、あのさ飛影…恋人になったらしたかったことがあるだけど…」
「なんだ?」
何故だか緊張を隠さず下を向き顔を赤くする優愛に
飛影は全く理解できない。
「…デート…しよ?」
「……デート?」
恋愛に疎い飛影は首を傾げる。
ああ、恋人同士が一緒に出掛けたりするあれか…
そういえば桑原の奴が雪菜と一緒にって勝手に盛り上がっていたのを思い出す。まぁ雪菜に手を出したら許さんが。
「……ダメ?」
おずおずど聞いてくるユウキに気を確かにする飛影。
「……俺は…今までデートなんぞしたことない…それでもいいのか?」
「私も初めてだよ、大丈夫!」
「そうか…」
飛影は、明るくなった優愛の顔を見ると自分の気持ちも晴れるのだった。
「いつなら空いてるかな?パトロールが無い日は?」
「5日後なら空いている…」
「じゃあその日の10時に駅で待ち合わせでどうかな?」
「わかった…」
「楽しみしてるよ!飛影!」
「ん…ああ」
幸せそうな優愛に胸の高鳴りを止まない飛影であった。