第7章 想起5
魔界にて
飛影は戦うだけの日々が続いていた。
軀のもとで死に場所を求めながら。
そこで旧知の仲の時雨との一騎討ちで
相討ちになり飛影の人生は終止符を打つ。
軀は飛影の意識に触れた。
氷河の国で産まれすぐ捨てられ血と泥に塗れた生き方をし
母の形見の氷泪石をなくして時雨に邪眼の手術を施してもらった。
その後邪眼ですぐ故郷を見つけ母、氷菜の墓前に立つ。
雪菜の情報を得て人間界へ向かう。
そこで蔵馬と、後に霊界探偵の幽助たちと出会う。
それを機に飛影は少し変わる。
その直後
ザザッとその時大きく飛影の意識の記憶が揺らぐ。
軀は不思議に思う、この後飛影にとって大きく変わる出来事が起きる予兆が読み取れるはずだが何故かいくら触れても知ることが出来ない。
もちろん軀の力不足などではない。
飛影自身が問題なのだ。
その後雪菜の救出、暗黒武術会、仙水との闘いが流れる。
その中で何か温かく心地よいものが掠れるように小さく断片的に現れる。
紅い毛糸がバラバラに散りばめられて行くのが見える。
少女の声がうっすら聞こえる飛影の名を呼んでいる声。
何なんだこれは…と初めてのことに驚きを隠せない軀。
とりあえず一通り飛影の生涯を見ると軀は彼の蘇生を願った。
そして飛影と軀はお互いの意識に触れるのであった。