• テキストサイズ

promessa

第1章 再会の約束



見た目は人間っぽいけど、この人も妖怪なのかな?でも助けてくれたし…。

「さっきのは妖怪…?ですよね?」

「…」

「ここは私がいた世界とは違うんですよね?」

「…」

「あなたは何者?」

「…」

「ちょっと!さっきからなんでだんまりなの!?」

彼は一度足を止める。

「…お前はここに来てからの記憶は無くす。だから答えたって意味は無い」

「え」

そっけない態度で言ってまた歩き出した。

「そ、そんなの嫌です!命の恩人に何もしないままお別れなんてそれも忘れてしまうなんて!」

「わがままを言うな黙ってついてこい」

「ちょっと!」

私はポケットの中から大切なものを取り出し彼の手首に巻き付ける。

「これ、アナタにあげます再会の印に」

「…何だこれは…」

「ミサンガです約束ですからね!私がここに来れたということはアナタも
私がいた世界に来れるってことですよね?だから」

彼は紅のミサンガを怪訝そうに見ていた。

「行くぞ」

何もなかった様に私に背を向け歩き出す。
でも巻き付いたままをみると安心した。
ある施設につき石のベッドに寝かされる不思議な空間。

「あの、名前くらい最後に教えてください。あ、私は優愛です」

「…………飛影」

目を逸らし名前を告げる彼。

「また会いましょうね飛影さん」

「……………眠れ」

飛影さんが指を鳴らすと世界が歪んだ。
/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp