第1章 もう1人の私
後ろを歩いていると
「リョーマ様ー!!」
私の姿は見えなかったのか凄い勢いで女の子二人がリョーマという人に集まる。
「リョーマ様ーおはようございます♡」
「もう朋ちゃん早いよー…」
はぁはぁいいながら三つ編みの女の子が言う。
この2人はリョーマ君の事好きなのかな?
「リョーマ君おはよ/////」
照れながら言う三つ編みの女のコ。
あ、やっぱりこの子リョーマ君の事好きなんだ…
そう思った。
「おはよ」
冷たくあしらうリョーマ。
それも気にせずずっと話しかけてる朋ちゃんって子。
「あれ?初めて見る顔ねリョーマ様の何よ!」
朋ちゃんに後ろから付いて行ったのバレたらしく喧嘩を売ってるような顔で見てきた。
「あ、今日転校して来ました五十嵐紫苑です
さっきリョーマ君からはナンパに助けられて…」
説明しようとしたら
「リョーマ様を君付け!?ファンクラブの会員に入ってないのに馴れ馴れしいわね!
今日から入れてあげるわ!私の事は朋ちゃんと呼び!」
そう言って無理矢理会員とやらに入れられて騒がしいまま登校して行った。
私は職員室に行き転向手続きをして教室まで先生に案内された。
教室に入り隣の席の人に挨拶をする
「あれ?お前昨日…」
…あ。昨日相手した奴。
猿顔だったから覚えてた…堀尾…?だったけ面倒臭い事に巻き込まれたくないから
「え?初めましてですよね?」
私は笑顔で言うと堀尾は静かになった。
もし夜やってるのバレたらまた転校しなきゃ行けない
そんなのめんどくさいしここは初対面って事にしとこうって思って授業を受ける事にした