第3章 姉と私。
お邪魔します…
心の中でそう呟きながら部屋に入った。
みんなの憧れ王子様が目の前に居る。姉にバレたら殺されるんだろうな…
そう思いながら端っこに座った。
「クスッ五十嵐さん地べたじゃなくて椅子に座ったらどうかな?」
そう言ってクスクス笑ってきた。
私は慌てて首を横に振る。
まず私の時と男の人同じ部屋で2人なんてなった事ないし
どう話していいかも分からない。もしかしたらもう1人の私が出てきてしまい不二先輩に迷惑かけるかもしれない
だからこの場所が1番落ち着くしここから離れたくない。
そう思いながら必死に首を横に振った。
「面白いね五十嵐さんって」
そう言いながらクスクス笑う不二先輩。
私はリョーマ君が好きなのにその笑顔にキュンってくる訳で…やっぱり私は優しさとかに弱いなってため息を着いた。
「ちょっと嫌かも知れないけど顔の傷見せてくれるかな?」
そう言って不二先輩が近寄って来た。
その時ふと思い出した。今までの元彼に襲われかけた事…
「…あ…いやっっ!!」
私はそう言って不二先輩を突き放した。
驚く不二先輩の顔。