第5章 「過去の真実」
~ガジル~
乱暴に連れて帰ってしまった。
俺は、ミラドをベッドへと寝かしつける。
ライド、アクチ、ラン、ビドは今頃、会議室に居るだろう。
俺は、溜息をすると………。
「っ…………。あ…………ここ、は?」
ミラドが、目を覚まし起き上がる。
そして、自分の部屋だとわかりミラドは、俺を睨みつける。
「何故………邪魔をしたの………?」
今にも泣きそうな表情するミラド。
俺は、なんでだろうな、と答える天井を見上げる。
俺は、先程の起きた事を思い出しミラドを見る。
そして、俺は……………。
「………ハルツ。」
ミラドの顔色が変わった。
俺は、ミラドの偽名ではなく、恐らく本当の名前で呼んだ。
ミラド……いや……ハルツは、顔を俯く。
「なんで……………。」
そんな言葉が、返ってきた。
俺は、黙ってハルツの頭を撫でる。
俺は、静かに言った。
「………お前の本当の名を………俺に教えてくれないか?」
ハルツは、顔を上げて数秒俺を見ていた。
そして………。
「………ハルツ・ラベール。これが、私の本当の名……。」