第2章 【裏】満たして/あんスタ守沢
そういえば、初夜の時の記憶があんまりない。気持ちよかったのだけは覚えてるけど、翌朝千秋くんが土下座してびっくりしたな…
「あんまり覚えてないかも…?」
「怖くなかったか?」
「怖くなかったよ? だって、そうだったらいまもセックスしてないよ?」
「…そうなのか?」
「うん。だから大丈夫だよ?」
千秋くんにキスすると、千秋くんも受け入れてくれて、唇を重ね合いながらもまたベッドにゆっくりと押し倒された。
「ゆめ、辛かったら言ってくれ?」
「うん…わかった…千秋くん…」
「どうした?」
「あの、手、繋いでていい?」
「あぁ、もちろんだ」
右手だけ繋いでもらって、そのまま千秋くんのが中に入ってきた。大きくて熱くて、入った途端に奥が疼いたのがわかった。
「あぁんっ、あぁ…っ、ふぁ…ぁっ」
「くっ…」
「ひゃあっ、ふぁ…あ…っ」
千秋くんのが全部入りきったあたりかな、そこで1回いってしまった。でも、まだ中にいる千秋くんのがいって悶えてる間にも身体が求めて動いてるものだからまた快感が走る。
「ごめ、いっ、ちゃって…あんっ」
「いや、大丈夫だ…っ、動いていいか?」
「らいじょぶ、らから…っ、ちぃくん、きもちよくなって…っ?」
「うっ、それは反則だっ」
「ひゃんっ、あぁっ、ふぁあっ」
千秋くんの真っ赤な顔が愛しくて、汗を拭ってあげたくて空いてる手を伸ばしたら手を握られてそのままベッドに縫い付けられるように押し付けられた。
「はぁんっ、ちぃくっ、ちぃくんっ」
「ゆめ、そろそろヤバいかもしれんっ」
「いぃよっ、ちぃくんのじぇんぶっ、らし、て…っ、ふぁんっ」
動きが激しくなって、でも、千秋くんがいくまで頑張っていくのを我慢しようと思ったけど気持ち良すぎてそれは出来なかった。
「はぁんっ、また、いっちゃっ」
「我慢するな! ゆめ、沢山気持ちよくなれっ」
「ひぁっ、ふぁあっ」
結局のところ、千秋くんと求めあってるうちに私の方が体力切れになるまで続いて、千秋くんも落ち着いた頃には私は眠気と戦う羽目になったのは言うまでもない。
「あとはやっておくからゆっくり休んでくれ」