第2章 トリップ
現実主義者二人と神隠し【side憂希】
「やー臨也まじ格好いいよね、黒幕ポジ。なんかシンパシー感じるわ」
「あー、立ち位置的にあんた臨也に似てるとこあるよね〜まぁ虚夜のは完全中二病だけど」
「うん自覚してる、ついでにいうと憂希も相当重症」
「私も自覚ある、斜に構えたいお年頃」
いつも通りの下校時間、いつも通りオタクな会話。だから私はいつも通り、最近毎日言っている言葉を吐いた。
「あーあ、デュラララの世界にトリップできたらいいのに」
その言葉が、いつもと違う結果を招くと知らずに__