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鬼灯の冷徹 *短編集*

第11章 ポッキーの日✳︎鬼灯✳︎




「鬼灯様ぁぁ!!!」

「やかましいですね。なんですか。」

「問題です今日は何の日でしょう!」

「今日・・・?って何日でしたっけ?」

コテンと首をかしげる私の恋人。
なるほど。
目の下にあるクマが大変なことになってる。
何徹してるんだこの人。

「11月11日ですよ!」

「11月・・・11日?あぁ。そうか。」

「わかりました?」

「世界平和記念日ですね」


「・・・・・へ?」

私が思ってるより
鬼灯様の答えがあまりにも斜め上の方向だったので
間抜けな声が出る

「へ?じゃありませんよ。ご存知ないのですか?
1918年ドイツが連合国と休戦協定に調印して第一次世界大戦が終わったのが今日なんです。」

「は、はぁ・・・」

「なんですか、その腑に落ちないような顔はもう一度世界史やり直した方がいいんじゃないですか?」

あ、これは徹夜しすぎて呵責モードに入ってるぞ。
これは私にもどうにもできない・・・

「そ、そうですね!勉強し直してきます。」

苦笑を浮かべながら後で出直そうと部屋へもどろうとする。
が、いきなり鬼灯様に腕をつかまれ
そのまま胸元に押し寄せられる

「ほ、鬼灯様!?」

「そういえば、今日は恋人達の日でもありますね。」

そういうと彼は、私の唇にキスを落とした

「ポッキーゲームだなんてまどろっこしい・・・」

彼の鋭い目がわたしを見つめる

「キスしたいんならそう言いなさい。おバカさん。」


「・・・・・キスしたいです。」


「喜んで。何回でもしてあげますよ。」

そう言ってまた、私達はキスをした。

ポッキーよりも甘いキスを


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