第2章 1
数日前に黄泉の穴から抜けた私。
しばらく実家でゆっくりすることにした。
ガラッ
ドアを開ける音が聞こえて
玄関へ行くとじいちゃんがいた
「じいちゃん出掛けるの?」
「おー海依か。客人が来たんでな」
と楽しそうに出ていくじいちゃん。
なんだあれ。
「海依様、どうされたんですか?」
背後から声を掛けられ振り向くと
この家の見習い玉村たまお
「じいちゃんが出掛けていったから見送り」
ニコッと笑うと顔を赤くするたまお
この子はほんと可愛いな。
そういえば、近々葉とアンナが帰ってくるはず
すっかり忘れてたな。