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私の本丸

第28章 熱情の三日月(*)




三日月が刺激する事を止めると、吐き出してばかりで儘ならなかった呼吸。この際とばかりに、空気を思い切り肺に取り込む。
快感からか、未だひくつく身体が…ゆっくり息を吐く事さえ許してくれない。


主「みか…づきぃ…」

三日月「そんな目で見てくれるな…決心が揺らいでしまう」


膣奥が、ジンジンと何らかの刺激を求めているかの様に疼く。
お腹の奥が熱く熱を持ち、考える余裕を無くさせる。


主「お…なか、熱いの…ぉ、三日月…なんで…ぇ?」

三日月「………っ」


再び口付けられて、更に思考がぼやけていく。
唇を軽く噛み付かれ、そんな刺激もが快感の熱を上げていく要素の一つになってしまう。
漸く唇が離れた時には、涙を浮かべ唾液を唇の端から垂らした、だらしない顔で彼を見詰めていた。


主「ん…ぁ…みか…づきぃ…しゅ…好きぃ…」

三日月「愛いな…このまま、抱いてしまえたらどれ程良いか…」

抱く…抱く?
抱くって何だっけ?
頭が麻痺してしまっていた…。
何よりも、愛しくて仕方がない彼の想いに応えたい。
私も彼が好きなんだと、信じて欲しい。

ああそうか、私は彼に愛されたいんだ…。


主「い…いよ?」

三日月「…っ!?」


一瞬、三日月の瞳が揺れる。
私は彼の左頬に右手を添えて、照れ臭さに眉をやや下げた笑顔で続けた。


主「でも、優しく…して下さい」


眉を下げ慈しむ様に双眸を細め、三日月は私と同じ様に右手で私の頬に触れる。
その視線が優しくて、胸がきゅうっと締め付けられる。


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