第28章 熱情の三日月(*)
主「ん…は…三日月は不浄何かじゃない。私は、好き…こんなにも優しくて温かい三日月が…大好き」
三日月「……っ!敵わぬな、主は俺の欲を駆り立てるのが上手いらしい」
欲?一体何の事だろう…と思考を巡らせていると、三日月からの突然の口付け。
遠征の時の、あの口付けに似た甘く深い…脳が溶けてしまいそうな程の激しい口付け。
主「んぅ…っ……ふ…っ!」
三日月「は…っ…ん……っ」
舌を絡め取られ、舌の裏側、側面と丁寧に舌先で刺激される。
上顎を執拗に舌先で擦られれば、擽ったさにくぐもった声が漏れる。
主「んぐぅ…んんっ!」
混ざり合った唾液が喉奥に流れ込み、飲み下せない分が唇の端から零れ顎を伝う。
何秒そうしていたのだろうか、いや…もしかしたら数分と経っていたのかも知れない。そんな事を認識出来る余裕が無い程、脳が蕩けるかの様な口付けだった。
漸く唇が離れると、私の顔を見て、三日月がふっと色気のある笑みを浮かべる。
三日月「今、自分がどの様な顔で俺を見ているか気付いているか?」
主「わか…んな…い」
散々刺激された口内が痺れ、呂律が回りにくく切れ切れになりながら返事をする。
そんな私の瞼に口付け、次は優しく触れるだけの口付けを唇に落とす。