第27章 個性的な三振り
亀甲「さて、皆揃った様だよ?ご主人様」
昨夜の出来事は無かったかの様に、いつもと変わらぬ亀甲に頭痛がしてくる。
うん…まあ、何も言わないならその方が良い。
私は亀甲を見て、一度だけ頷いた。
主「はーい。じゃあ皆、好きな物を食べてね!あ、ちゃんといただきますする事っ」
人差し指を立てて、念を押す。
すると皆が一斉にいただきます!と言い、食べ始めた。
包丁と物吉と鶴丸の三人は、皆の仕草を真似て遅れて手を合わせていた。
主「うん!良かったぁ、味大丈夫だー」
蛍丸「こっちも美味しいよ、はい主、あーん」
主「あー…む、うん!自分で作ったやつでも、ほたるんに食べさせて貰えて200倍美味しくなった!」
小夜「この卵を蒸した料理、とても美味しいです」
物吉「ふれんち…とーすと?これ、とても美味しいです!」
薬研「クロックムッシュだったか?複雑な味だな…何か薬の調合の役に立たないか…」
包丁「えぇ…それ全然甘く無いじゃんかー。これ、お菓子みたいですっごく美味しいもんねっ」
今日は小さい子達ばかりの席で、朝食を摂った。
いつもが違うという訳では無いが、今日は小さい子に囲まれ幸せな朝食だった…。