• テキストサイズ

私の本丸

第27章 個性的な三振り




主「三人だけにしちゃってごめんね…えっと、君の名前は?」

?「あ…申し遅れました。僕は徳川家康公の刀、物吉貞宗と申します」


深々と頭を下げる物吉。
礼儀正しいショタ…可愛いっ!


?「俺はぁ!?俺の事は聞いてくれないの~~~~っ!?」

主「わわ、びっくりしたぁ…」


私の腰に抱き付いて来て、不服そうに言う。
物吉よりも小さく、とても活発そうな…この子もとても可愛い!!


?「む~~っ、人妻なら一番先に俺の名前を聞いて、優しーく頭を撫でてくれるんだぞっ!」


ああ…風呂場で人妻って言ってたのは、この子か。
私は目の前の彼の頭を撫でながら、目線を合わせる様にしゃがんで言った。


主「ごめんね?君があまりにも可愛くて、聞くの忘れちゃってた」

?「俺って可愛いの?へへっ、主も可愛いから特別に許してあげるよっ」


ああ可愛い!人妻…というワードは頂けないが、可愛いのは確かだ!


?「俺は包丁藤四郎。俺も徳川家康の刀なんだぞぉ、ふふん!凄いだろー?」

主「おお…徳川家康の名前が二回も」


有名な名前に思わず拍手した。
凄いなぁ…こんな小さいのに、二人共かなり歴史があるんだねぇ。


?「俺は鶴丸国永。平安時代に打たれてから、主を転々としてきたんだ。まあ、それだけ俺は人気者だって事だよな!」

主「……白い」

鶴丸「白いって…ぷっ…はは!驚きの感想だなっ、俺を驚かせるとはやるじゃないか主」

包丁「そんな事どうでも良いよっ、俺お腹空いたぁー!」

物吉「み、皆さん…っ!主様が困ってしまわれますよぉっ」


また賑やかになった。
私は早く起きた事もあり、今日は朝御飯は私が作ろう…と、三人を連れ台所へと向かった。


/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp