第18章 主お世話係(仮)
?「お初に御目に掛かります、主。俺はへし切長谷部と申します」
主「…初めまして、私はこの本丸で審神者をやらせてもらってる苗字 名前で…っ!?」
長谷部「主っ!!!」
自己紹介をする中、近付いて来た長谷部が目の前に跪き頭を下げた。
状況が理解出来ず、目をぱちくりとさせながら吃りつつも問い掛けてみた。
主「な、な…何でしょう?」
声が引っくり返ってしまう。
長谷部「俺は、主の元に来られて幸せです!これより尽力致しますので、どうかこの長谷部をお側に!!」
……わお、今までの子達との温度差すげー。
凄く忠実そうで真面目そうだけど…熱血っぽいタイプだな、うん。
主「あ…うん。じゃあ、今からこの本丸を見回って御部屋とか決めて貰って良いかな?あ、ちょっと待ってね?」
長谷部「はい、主命とあらば!」
主「しゅ、主命?…ま、いいや。亀甲ーーーーっ」
主命って確か、主の命令だよね?いや、確かに私は主なんだろうけど…。
一人では不安だろうと亀甲に案内役を頼むべく、呼んだは良いけれど…。
ダダダダダッと階段を駆け上がって来る音が聞こえる…転ばないと良いけど。
何て考えていると、スパンッ!!と襖が勢い良く開かれた。
亀甲「何だいご主人様っ、僕を呼ぶという事は…心の準備がっ…って、君は誰だい?」
亀甲の登場と饒舌巧みな喋りに、驚きと戸惑いを隠せずにいる長谷部。
うん、分かるぞぉ。本当にびっくりするよねぇっ。と、私は心の中で共感していた。