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私の本丸

第67章 憤怒




私は立ち上がりすっと息を吸い込むと、口を開いた。


主「馬当番、和泉守と日本号さんにお願いしたいんだけど…」

和泉守「おう、この格好良くて強い、和泉守か…」

堀川「馬当番に選ばれるなんて流石だよ!頑張って、兼さん!」


自らの名を言う場面で、お決まりの邪魔が入る。
和泉守はガクッと身体を傾けるも、仕方無いな、とばかりに堀川の頭をくしゃくしゃと撫でた。


和泉守「…ったく、相棒は今日もタイミングばっちりじゃねぇかっ!」

堀川「あはは!」

日本号「よし、じゃあ馬の世話が終わりゃあ酒飲んでも良いっつう事だな!」


言ってない言ってない。
もう、また近々買い出しかなぁ…。

土方歳三の愛刀とされる、相棒である二振りの微笑ましい様子に癒されていた私は、日本号の言葉で一気に現実に引き戻される。
溜息のみで返しては、最後の発表に移る。


主「手合せなんだけど、今日は二組でお願いしたいの。午前と午後で分けるとか…其処は皆にお任せします。手合せ…加州と秋田、小烏丸と堀川でお願いします」

秋田「主くんを守れるように、頑張って強くなります!」

加州「そうね。俺も主の為に頑張っちゃうよっ」


自らの胸元で両の拳を握り締めて、目をキラキラと輝かせている秋田。
続いて、まだ乾いていないのだろうか…紅く塗られた爪を気にしながら頷けば、此方に向けてウィンクを飛ばしてくる加州。

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