第67章 憤怒
広間に着くと、既に皆集まっていた。
厚「よ、大将。朝風呂か?良いな、俺も後で入って来るかな」
主「うん。朝からおっきいお風呂とか、何回入ってもすっごく贅沢な気分になれるよっ」
ニッと笑んで真っ先に声を掛けてくれる厚、私も同じく笑みを浮かべて頷いた。
秋田「おはようございます、主君!」
主「おはよ-秋田ぁぁ、ああもう、今日も今日とて安定の可愛さだねぇっ!」
ふんわりとしたわたあめの様な桃色の髪を揺らし、駆け寄ってくれる秋田を抱き締める。
平野「お早う御座います、良い夢は見れましたか?」
主「あ…昨日は酔って寝ちゃったからね、夢は見なかったんだ」
平野の言葉で昨夜の出来事が一気にフラッシュバックし、頬が熱を帯びる。
平野が再び口を開きかけた瞬間、今剣がぴょこんと飛び出して来た。
今剣「あるじさまはゆめみなかったのですか?ぼくはみましたよ!おっきなおつきさまにのって、そらをとんだんです。どうだ、すごいでしょう!」
主「お月様に乗ったの?良いなぁ、今度は今剣ちゃんと一緒に乗りたいなっ」
あああ、何という癒し!
天国か?私はとうとう召されたのか?
そんな事を考えていると、不意に腰を抱かれ引き寄せられた。