第65章 へべれけ(*)
私は息を勢い良く吸い込み、声にならない声を上げた。
すると、不意に宗三の指が引き抜かれた。
電気が走る様な唐突な快感が来なくなる、それは安堵と共に物足りなさを私の体に植え付けた。
しかし次の瞬間…。
宗三「貴女ばかり快楽に浸るというのは、些か狡いですよね?」
クスリ、と再び意地悪く笑えば、宗三は私の肩を跨ぐ。
綺麗な足だ…羨ましい。いやいや、今そんな事考えてる場合じゃないだろ!?
主「な…にを…やっているんでしょうか…宗三さん?」
宗三「決まっているじゃないですか」
言うと、宗三は自らの着物をずらし自身を露にする。
間近で見る生々しい男根。それは、痩せた体つきの彼からは想像出来ぬ程長く太いモノであった。
次第に顔から耳まで真っ赤に染まる私の頬に触れ、宗三は不敵に笑う。
宗三「この僕に此処までさせたんです。当然、その愛らしい口で奉仕して下さるんですよね?」
私、主って言われてませんでしたか-!?
宗三さん、その顔反則です。
艶やかで熱い視線を向けられ、私はおずおずと顔を男根へと近付ける。
主「んっ……ぇ…と、あ…む……ふっ…ん」
宗三「っ…これ…は、ふ…んっ…く…っ」