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私の本丸

第59章 プチパニック




主「ん…ぅ…っ」


次郎太刀は今剣の手を掴み、私の胸へと導いた。
子供らしい辿々しい手付きでやわやわと揉まれ、擽ったさに似た感覚に足が僅かに震え出す。


包丁「主、えっちぃ顔になってるぞ?」

主「も、やだ…ぁ」


恥ずかしさと送られてくる快感に、自然と目が潤み出す。
私は助けを求める様に目を泳がせる、すると…次郎太刀から奪い取る様に抱き締められた。


太郎「…次郎太刀、この愚行は許せません…」

次郎「……っ」

今剣「…ヒッ!」

包丁「…っ!?」


顔を太郎太刀の胸に埋めていた為、その表情はわからなかったが…あの優しい太郎太刀からは聞いた事が無い様な冷たい声だった。
不意に太郎太刀は自らの着物を脱ぐと、私に掛けてくれた。
そして、私を軽々と横抱きに抱き上げると広間から足早に出た。


~ * その後の広間 次郎太刀目線 * ~


次郎「全く、世話が焼けるねぇ兄貴も。あんな怖い顔しちゃってさ」

今剣「こ、こわかったですぅぅ」

包丁「はああ…おしっこちびるかと思った…」

小烏丸「ふふ、若いな」

御付きの狐「はあぁ、私めも少々驚きました…鳴狐も驚いたと申しております」


そんなに気があったとはねぇ…。
かまかけてみて、正解だったろうか?
にしてもあの子、意外と美味そうな身体してたじゃないか。
思わず出た舌舐めずりを慌てて手で隠す。
あんな反応見せられちゃ、此方が抑えられなくなるよ。
まあ、昼餉には兄貴も主も顔出さないだろ。
さて…後で兄貴をからかう算段でも立てて、ご飯食べるとするか。


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