第59章 プチパニック
連れられてやって来た広間には、今剣と鳴狐と小烏丸が座っていた。
ちょっとタンマ。俺達と遊ぶ…には、この自称父も入っているのか?
私は包丁に促されるまま、包丁と今剣の間に腰掛けた。
包丁「じゃあ、主は俺をぎゅーってして」
主「へ?あ、うん。勿論いいよ」
そう言って抱き付いて来た包丁を、包み込む様にして抱き締めた。
そのまま包丁の背を、ぽんぽんと優しく背中を撫でる。
今剣「………………っ!つぎはぼく!ぼくもしてください!」
主「はーい、良い子だねぇ…今剣ちゃんっ」
何はともあれ、やはり可愛さは正義だ!!
小烏丸「ふむ…ならばその次は、この父がお主を抱いてやろうか?」
鳴狐「俺も、また抱きたい…」
主「うん、二人はきっと別の意味だよね?鳴狐またって言ったもんね?もう…短刀ちゃん達の前で下ネタ言うのやめなさいっ」
二人に向けて、満面の笑顔でのツッコミを入れる。
しかし…あの自称父はしれっと…。
小烏丸「ふふ、仕方あるまい。父でも情欲は湧くものよ」
主「わーわー!」
焦る私を、今剣は不思議そうに見上げる。
今剣「じょうよく?きいたことがありません…あるじさま、いったいどういういみなのですか?」