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私の本丸

第42章 ひだまりの本丸




この優しくて温かいひだまりの様な皆の言葉にどう答えたなら、皆の気持ちに応えられるのだろう?


次郎「ほら、何固まってんのさ?アンタは家に帰って来たんだ、言う事は一つだろう?」


…そうだ、次郎太刀の言葉でハッとした。私は深く息を吸い込んで、口を開いた。


主「みんな、ただいま!!」


私の言葉に、おかえり!やお帰りなさい!等と皆口々に言葉を返してくれた。
皆の笑顔が広がる、ふと振り返れば乱も嬉しそうに笑っていた。
これで良い。この子達が笑えているなら、これが正解なんだと思いたい。
今まで私のやっていた事が、ただのエゴなのかも知れない。でも、笑いの溢れる本丸にしたい!
そう思うのは…いけない事なのだろうか?


三日月「やはり、お主の神力は…優しいのだな。いつも本丸を照らし、俺達の心に灯を点す」

主「三日月…」

三日月「お主はそのままで良い。俺達の審神者は俺達の誇れる唯一無二の、家長なのだからな」


そう、おどけた様に言う彼の目が優しくて…私はまた涙が零れてしまった。


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