第41章 初めての万屋
あの男審神者は政府が身柄を拘束し、連れて行った。
鶴丸「……あんな男に遅れをとってしまった…すまない…っ」
燭台切「僕が未熟な所為で、主が怪我を……!」
歌仙「不甲斐無いな…主をこの身で守れず、何が名刀だというのか…っ」
太郎「皆さん、お気を落とさず。私も、包丁さんに主を占って欲しいと言われ占ってみて…気付いた迄。手遅れとならず、本当に良かった」
次郎「ったく…男が三人も雁首揃えて、そんな下らない事しか言えないのかい?悔しいのなら、次は自分で守れる様になりな!悔やむだけなら誰だって出来るさ」
三日月「あの男……政府なんぞに渡さず、この刀の錆としてやればどれ程胸がすっとしただろうな…」
瞳に涙を浮かべ、苦しげに言葉を吐き出す鶴丸。拳を握り締め、自らの膝を殴り付ける燭台切。自らの本体である刀の柄を、手が白くなる程に強く握り締める歌仙。
そんな三人に声を掛ける太郎太刀と次郎太刀。
不意にニコニコと笑う三日月の憎悪に満ちた声音に乗せた、冷徹な一言。
その言葉に皆が一瞬、その場に凍り付いた。