第41章 初めての万屋
鶴丸「…くっ……やめ…て…くれぇぇぇっ!!」
燭台切「主…っ!?」
歌仙「…つっ!!」
懇願するかの様に声を上げる、鶴丸。
今にも泣き出しそうな目で必死に手を伸ばす、燭台切。
頭の痛みに耐えながら立ち上がろうとする、歌仙。
そんな三人を見ては、ほくそ笑む男審神者。
しかし、その時だった。
三日月「ほう…なかなか楽しそうな遊戯だな、主。俺も混ぜてくれるか?」
太郎「…やはり、来てみて正解でした」
次郎「ちょいとアンタ、顔貸しな」
言葉の割に低く放たれた言葉、見れば目を鋭く細めた三日月と同じく険しい顔の太郎太刀。
私の姿を瞳に映した途端、ギリッと歯を軋ませる次郎太刀が現れた。
すると、私の腕を捻り上げていた男の腕を逆に後ろ手に捻り上げて、そのまま表に連れ出す次郎太刀。
ホッとして、力が入らなくなった足。崩れ落ちそうになった私を抱き留める三日月。
太郎太刀は万屋の店主と何やら話をしていた。
乱藤四郎と名乗った刀剣男士は、その場に泣き崩れていた。
暫くして政府の人間が駆け付けた。
中には私の本丸を担当する、あの冷静沈着な彼も居た。
政府「調べた所、あの審神者の元に残っている刀は…其処に居る乱藤四郎のみです。貴方は…どうしたいですか?」