第39章 大ハプニング
和泉守「ああもう喧しい!テメェがボサッと歩いてやがんのが悪いんじゃねぇか!」
んな事はハナっから、わぁーってるよ。
いちいち言うんじゃねぇ!謝る機会…逃しちまったじゃねーか。
顔を合わさず互いにそっぽを向いたまま、桶片手に湯船に近付き膝を付いた瞬間…。
和泉守「……なっ!?」
陸奥守「……お!」
目の前に現れたのは主殿の裸体。
今朝考えていたばかりの女人の裸体を前に、頬に熱が集まって来る。
すると…。
主「…き…きゃあああああああああ!!!」
勢い良く湯船に浸かり、身体を湯船で隠す。
まるで金縛りにでもあったかの様に、指一本たりとも動かす事が出来ない。
それは陸奥守も同じだった様だ。
長谷部「主ぃぃぃいいいいいい!!!一体何が、敵襲ですか!?」
亀甲「ご主人様っ!何があったんだい!?」
主「ば、ばか!長谷部も亀甲も入って来ないでぇぇっ!!」
主殿の声を聞き付けたのか、風呂場と脱衣所を仕切る戸が勢い良く開く。
焦りを見せる二人の声で漸く我に返った。
羞恥に顔を染め上げ、必死に身体を隠そうとする主殿。その姿は人になったばかりの俺の性欲、という欲求を刺激する。
しかし、此処で欲に負けるのは新撰組副長の愛刀としてあっちゃならねぇ!!