第38章 告白(*)
漸く口付けを止め、後頭部に添えられていた右手で頬を撫でられる。
クスッと笑って見せ、濡れそぼった秘部の奥を指の腹で擦る。
高まり続ける羞恥心に、全身が甘く疼く。
そして鳴狐は、一度触れるだけの優しい口付けを落とした。
鳴狐「………挿れる」
主「……へ?…ひぁあああっ!!」
唇同士が触れそうな距離で囁かれた言葉の意味が、快楽に疼き痺れた脳は理解する事が出来なかった。
ずらされていた下着を片足だけ抜かれ、その片足を掴み上げると横向きにされ鳴狐のモノが貫く様に挿入される。
いきなりの刺激と圧迫感だけで、私はイッてしまった。
鳴狐「…く……締まる…っ!」
主「アッ…ァ!…ん…っ…ひぅ…っ」
絶頂の余韻に浸る暇も与えられず、鳴狐は腰を打ち付ける。
主「アアァッ!!ま、待ってぇぇっ!ん…やっ…ああっ!」
私の懇願にも似た言葉を聞くと、腰を打ち付けながらも優しく慈しむ様に…そっと頬を撫でつくれる。
怖くないよ、とでも言っているかの様だった。
………。
腰を打ち付けられるまま、様々な体勢での数度目の絶頂が私を襲う。
主「も…駄目ぇぇっ!な…なき…ぎつ…ねぇぇええ!!!」
鳴狐「ん…っ…は…ぁっ…!」
もう、何度イッてしまったのかも分からない。
小さく声を漏らす様になった鳴狐も、そろそろ限界が近いのだろう。
二人の汗と、私が零した蜜で床が濡れていた。