第38章 告白(*)
鳴狐「駄目、行かせない」
主「えーっと…あのね、この状況がちょっと理解出来ないんだけど…」
鳴狐「構わない、教えるから…」
そう言うと、私の寝間着に手を掛け器用に脱がしていく。
え…?
ち、ちょっとタンマ!!君、今日来たばっかり!会ったばかりだから!!
何でこうなる?私の頭が変なのか!?そう、錯覚してしまいそうになる。
鳴狐「………」
私を押し倒すと馬乗りになり口元を覆うマスクを取り、床に置いた。
途端露になる、彼の特徴的な目が映える綺麗な顔立ち。
思わず見惚れてしまいそうになる。
私は戸惑いを隠せず、口を開いた。
主「鳴狐…?」
鳴狐「しー…俺を、感じて欲しい…」
人差し指を唇に添えられ、言葉を遮られた。
無口なのに、大胆で強引…。まるで少女漫画に出て来るイケメンの様だ…なんていう私の考えをシャットアウトさせるかの様に、鎖骨に舌を這わす。
主「ぁ…っ…擽っ…た」
肌よりも冷たい鳴狐の舌の温度に、甘く擽ったい様な感覚を覚え、私の体温を押し上げる。
風呂を終え下着を着けていなかった胸元は既に露となっており、二つの膨らみを鳴狐の両手が覆う。
胸の柔らかい感触をまるで楽しむかの様に、円を描き優しく揉みしだく。
背中に甘い痺れが走り、声が漏れる。
主「ん……ゃ…ぁっ…んぁっ…」
鳴「ん…良い…」
途中、自ら手袋を抜き取り素手で再び触れる。
細くしなやかな指の感触が胸を包む。