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私の本丸

第38章 告白(*)




夜、早々に風呂に入ると審神者部屋に戻って来ていた。
昼間に書いていた報告書を書き上げ、政府に送信する。
ふと思い出せば、本日は給料日。パソコンを立ち上げ、本日振り込まれた給料の確認をする。
おお…まだ数日しか仕事をしていないというのに最初に聞いてた金額から昇給した金額が納金されてる!何て喜んでいた。
音も立てず部屋に入って来た、誰かが居るとは知らず…。


主「よし!じゃあ明日か明後日には買い物に行かないと…初、よろず屋だね!」


不意に背中を包む温かい体温…私は誰かに抱き締められていた。
鼻腔を擽る石鹸の香りに驚き、振り向く。
其処に居たのは…。


鳴狐「…案内終わった」


うん、君が案内してあげたみたいに聞こえるなぁ…。で、一体この状況は何なのでしょうか…?
聞きたい事や突っ込みたい事を飲み込んで、私は小首を傾げる。


主「そっか、この本丸に少しは慣れた?」


黙って首を縦に振る鳴狐…無口だなぁ。
そういえば、肩に乗っていた狐の姿が見当たらない。


主「あれ、狐君は…?」

鳴狐「寝た」


寝たって…実直だな。
って…じゃあ君は一体何をしに来たんだい?
私を抱き締めて居る腕は、変わらぬ身長差の華奢な彼からは想像出来ない程にガッチリとホールドされていた。
でも、このおかしな状況を打破しなくては…そう考えて私は腕から逃れるべく身を捩る。


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