第37章 可愛いヤキモチは正義
主「はむ。ブリも美味しい!小夜ちゃんに食べさせて貰うと、より美味しく感じるよぉっ」
本当に、こんなに素直で可愛い子から食べさせて貰えるなんて幸せでしかない。
しかし、私の言葉を聞いた途端…小夜は俯いてしまった。
一体どうしたのか…気に障る事でも言ってしまったのだろうか?心配になって顔を覗き込むと…。
小夜「………ん」
主「ん…っ!?」
宗三「…なっ!?」
江雪「仲良き事は美しきかな…ですね」
宗三「そういう問題ではっ!!」
宗三の反応は誰でもない、この私が一番分かる。
顔を覗き込んだ瞬間、目をぎゅっと瞑った小夜からの拙い口付け。
正直、驚いた。
すぐに離れたものの、私が目を丸くしていると、今度は小夜が顔を覗き込んで来た。
小夜「皆さんだけ、ずるい…です。僕も、主様と一緒に居たいです…」
主「~~~~~~!!!勿論だよ!もう、可愛いよぉぉっ!小夜ちゃん大好きぃぃぃ!!」
そして今宵の夕餉の席では小夜を膝の上に乗せ、ベタベタに甘やかしてしまうのだった。