第30章 夜這いにはご注意を(*)
こんのすけ「そんな事もあると思いまして、数着ご用意させて頂きました!ふふん、この有能なこんのすけをお褒めになっても構いませんぞ?」
主「早く見せて」
あんなの、着方分かんないっつうの!
いやまあちょっとは、着てみたいと思ったけどさ?
こんのすけ「では二着目です」
そう言って目の前に置かれた服を、再び持ち上げ広げて見た。
次は、上が白で下がこの本丸の屋根の様な淡い紫色をした短いスカート版巫女服の様な服だった。
主「却下」
かなり短い丈に、私は即答し服を横に放り投げた。
こんのすけ「はあ…我儘ですなぁ」
主「どっちが。で、次は?」
こんのすけ「はい、ではこれを」
再び広げて見ると、私はそのまま固まってしまった。
主「……何これ」
こんのすけ「セーラー服です。ああ、マリンセーラーではありませんぞ?ちゃんとした学生のセーラー服です」
主「そんな事分かってるわ!何で、こんなコスプレ衣装が、私の職衣として、此処にあるんですか!?」
私は動揺からか敬語になりつつ、握っていた服をこんのすけの前に叩き付けた。
こんのすけ「ああ、この本丸担当の政府の者が居りましたよね?あの者の趣味です」
主「……ぇ?あの人、こんな趣味があったの?」
まじか……揺するネタにでもならないかな?
主「次」
こんのすけ「此れが最後ですぞ?」
そう言って差し出された服を持ち上げ広げた。
それは、狐の様な尾が付いたフワフワのボアショートパンツと同じくフワフワのベアトップ。対でフワフワのアームウォーマーとレッグウォーマーが付いていた。
主「もう…巫女服で良い」
こんのすけ「ええ!?これ、宜しいではありませんか!狐ですぞ?可愛いですぞ?」