第4章 黒バスキャラが彼女の持久走を応援してみた。
ー火神ー
『大我、どうしよう。』
「どうした?」
心配そうな顔をする大我。
『今日持久走だよ…。』
「そんなに嫌なのか?」
『嫌だよ!文化部にとっては地獄でしかないよ!』
ぎゅううう
『な、何?』
「あ、いや。俺の体力ちょっとでも一花に行かねーかなって…。」
ー見た目とは裏腹にとってもピュアな彼氏さん。
ー氷室ー
授業中、グラウンドで走っている彼女を見つけた。
「(ふふ、寒そうに走ってる…。)」
「氷室、どこ見てんだよ。」
後ろの席から声を掛けられる。
「グラウンド。」
「何で、誰かいるのか?」
「あぁ、可愛い天使がね。」
「(こいつ、こんなこと言ってて恥ずかしくねーのか…?)」
ー聞いている方が戸惑う。
ー赤司ー
放課後、玲央と一緒に体育館に向かっていると補走で走っている一花を見つけた。
「あれ、彼女ちゃんじゃないの?」
「あぁ。」
「なかなか頑張ってるじゃない。」
「彼女は真面目だからね。」
何気に自慢する赤司。
「だがこの寒さだ、大丈夫だろうか。こういう時は温かい飲み物でも用意しておいた方がいいのか、玲央?」
「(征ちゃん、可愛い…!!)」
ー完璧彼氏も彼女の事になると慎重に。
ー虹村ー
一花のクラスと合同体育。
「お前の彼女いるんじゃねーの?」
「おぅ、今あそこ走ってる。」
「見つけるの早いな。」
…ん?疲れてきたのかちょっとペースダウンしようとする一花。
「おい!一花!ちんたら走んなよ!」
『は、はい!!』
また、さっきのペースで走り出す。
「見たか。あれが愛のパワーだ。」
「ただの嫌がらせだろ笑」
ー彼女をとにかく見せつけたい彼氏さん。
ー黄瀬ー
今日は持久走。一花っち大丈夫ッスかね…。
心配している間に持久走は始まった。
一花っちが6周目くらいになって息が乱れて始めてる。
「一花っち、大丈夫?」
ほんとは走ってる時は声掛けちゃいけないけど…。
『だ、大丈夫だから。黄瀬くんは先行って?』
「あとちょっと一緒に走ってからにするッス。」
『あ、ありがとう。』
「頑張ろうね、一花っち!」
ー献身的に付き合ってくれる彼氏さん。