第30章 黒バスキャラが娘のクリスマスカード見てみた。
ー宮地ー
「お、サンタさんに何て書いたんだ?」
娘が一生懸命書いてる手紙を覗けば、"おとうとがほしいです!"との文字が。
「そ、それは、ちょっと、難しいんじゃねぇか…?」
俺がやんわり反対すれば
「でも、ママはつぎのクリスマスならいいよって言ってたよ?」
「マジかよ…!」
ー口元はニヤけるのを抑えるのに必死。
ー赤司ー
クリスマス・イブの夜。
机に向かっている娘の手元を見れば、"おとうとが欲しいです!"の文字。
「……。」
思わず僕も目を見張る。
子供の考えることは面白いな…。
「お手紙、ママにも見せておいで。」
「わかったー!」
キッチンにいた彼女は手紙を見た瞬間、目を丸くし
『お、おと!?』
そんな彼女の腰に手を回し、耳元で
「さぁ、どうしようか?」
ー囁けば赤く染まる耳。
ー火神ー
「何て書いたんだ?」
満足そうに握っている娘の手紙には、"おとうとにしてください!"の文字が。
…普通、弟が欲しいとかじゃねぇのか?
「どういうことだ?」
娘に聞けば
「ママのおなかのなかのあかちゃんをね、」
…は?
「おとうとにしてっておねがいするの。」
………。
聞いてねぇ!!
ー折角のクリスマスのサプライズは娘の手によってバラされました。
ー青峰ー
「お、見せてみろよ。」
娘の手紙を覗けば、"おとうとがほしいです!"とのこと。
ふーん、なるほど。
…なかなか良い仕事してくれんじゃねぇの。
「ちょっと借りるぜ。」
娘の手紙を拝借し、一花の目の前へ。
「がんばろーぜ、サンタさん…?」
ー叶うのはきっと来年のこと。
ー伊月ー
「何て書いたんだ?」
娘の手元を見れば、"おとうとがほしいです!"との文字が。
「ハハッ、困ったな…。」
と一花と照れながら笑い合う。
その日の夜。
「とりあえず一花と来年の冬にはってことになった。」
「んなことで長電話してくんな、ダァホ!!」
ー結局、日向に怒られる。