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黒バスキャラに○○してみた。

第28章 黒バスキャラに喧嘩したところを慰めてもらってみた。




ー青峰ー

教室に二人で残っているが、明らかに不機嫌な一花。

それを見かねて声をかける。

「おい、どうしたんだよ、って…げっ。」

すると、目に涙をいっぱい溜めた彼女が振り向いた。

『げっ、て何よ…。』

「いや、別に…、ってかどうしたんだよ。」

『…んかした。』

「は?聞こえねーよ。」

彼女を後ろから抱きしめる。

『喧嘩したの!友達と!』

「そんなの仲直りすりゃーいいじゃん。」

『出来ないから悩んでるの!』

「なんでだよ、そんなの簡単じゃねぇか。謝りゃいいだろ。」

『そんなこと言ったって…。』

「だぁ!!もうじれってぇな!!」

チュ

「これで元気出ただろ!早く行ってこいよ。」

ー顔を真っ赤にしたまま走り出す彼女を静かに見送る。


ー虹村ー

『グスッ、せんぱーい!!』

ドンッ

ちょっと前を歩いていた先輩に体当たりする。

「ぐぇ。お前…ちょっとは手加減しろ!…ってなんで泣いてんだ?」

先輩の親指で涙を拭われる。

『喧嘩したんです、友達と。』

「なんだよ、そんなことか。」

『そんなことって…!』

「さっさと話し合ってこい。」

『で、でも。』

「今躊躇してダチ失くすのと、ちょっと話して仲直りすんのどっちがいいんだ?」

『…仲直りです。』

「なら行ってこい。んで、仲直りしたら一緒に帰ろうぜ。な?」

『はい!』

ー不器用な後輩彼女をお世話するのも先輩彼氏の役目。


ー氷室ー

俺の腕の中には友達と喧嘩したらしい一花が。

相当落ち込んでるみたいで、ずっと黙ったままだ。

そんな彼女の頭を優しく撫で

「一花、もう大丈夫そう?」

『……まだ。』

「そうか。……なら今日はここでゆっくり休んだらいいよ。」

『えっ…?』

「それで、明日になって元気になったら仲直りしておいで?分かった?」

『…はい。』

ー今夜は彼の腕の中。



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