第25章 黒バスキャラに授業中にイタズラされてみた。
ー青峰ー
ツンツン
青峰くんの背中をつつき、指文字でお喋りする。
『(ねぇ。)』
「くすぐってぇ。」
『(寝癖ついてる。)』
「だからやめろって、それ。余計なお世話だ。」
『(すき、)』
「……。」
チュッ
背中に触れていた手を掴まれて、手首にキスされた。
ー結局惚れさせられる。
ー緑間ー
『ねぇ、教科書忘れたから机くっつけていい?』
「あぁ、構わないのだよ。」
繋げた机の真ん中に教科書を置いて二人で覗く。
『近いね。』
「うるさい。」
真ちゃんが先生の方を向いて面白くないので、教科書の端に落書きしといた。
もちろんシャーペンで。
"大好き、真ちゃん。一花より"
すると、指を絡められ
「俺もなのだよ。」
ー素直な彼にしてやられる。
ー黄瀬ー
「ねぇねぇ、一花っち。」
隣から肩をトントンと叩かれる。
『なに?』
顔をそちらに向ければ、突然キスされる。
『ちょ、ちょっと…!今、授業中だよ?』
「先生なら見てないッスよ。」
そう言って、舌を出して笑う涼太にもう一度キスされた。
ー小悪魔な彼をなぜか拒めない。
ー宮地ー
体育の途中。
体育館の隅っこで縮こまっていた私の隣に清志が座る。
「お前、こんなとこで何やってんだよ。」
『寒いから動きたくないの。』
「普通逆だろ。」
『清志、あっためて。』
大きな彼の体に抱きつく。
すると、首筋に顔を埋められ軽く唇が触れる。
『んっ。』
思わず声を出すと、ニヤリと笑って
「変な声出すんじゃねぇよ。」
ーみんなから見られてます。