第20章 黒バスキャラとババ抜きしてみた。
ー火神ー
ババの方をじっと見つめる大我。
分かり易すぎる…!
『えいっ。』
「あぁ!」
ババじゃないカードを引くとこれまた分かり易い反応。
「次、一花の番だぞ。」
仕方ない。ババを取ってやろうじゃないか。
『えいっ、…ああー、残念。』
「っしゃぁああ!!」
ーまるで子どもみたい。
ー虹村ー
「…お前、強いな。」
私が強いんじゃなくて、先輩が弱いだけなんだけど…。
『そんなことないですよ。えいっ。』
「ちっ。」
虹村先輩はババじゃないカードばかり見る癖があるから、びっくりするくらい分かり易い。
何か可愛いな…。
「何ニヤニヤしてんだよ。」
『いやっ、楽しいなと思って。』
「俺は全然楽しくねぇ。」
ー年上彼氏の意外な一面。
ー高尾ー
『あれぇ!!』
「ほい、あがり♪また、俺の勝ちだな!」
『和成は強すぎるよ!何で!?』
「お前の事なら何でもお見通しってだけ。」
『…何それ。』
「引くなよ。そこはもっとキュンキュンするところだろ?」
和成が強い訳を一生懸命考える。
…あっ。
『和成、…ホークアイ使ったでしょ。』
「えっ…、いや、…アハハ☆」
『許さない〜!!』
「ぎゃあああ!!」
ーあの目はルール違反です。
ー青峰ー
『えいっ。』
私が大輝のカードを引き
「ん、」
大輝が私のカードを引く。
淡々と続いていくババ抜き。
「ん、上がった。」
そして、結局大輝の勝利で終わった。
…ナニコレ。
『びっくりするくらい面白くない…!』
「んぁ?知るかよ、そんなこと。」
『もう一回やろ?』
「やだよ。」
『お願い!』
「…一回だけだぞ。」
ーなんやかんや付き合ってくれます。
ー氷室ー
じー…。
さっきからずっと私の顔を見てくる氷室先輩。
『あ、あの、先輩?』
「ん、どうしたの?」
『ひ、引かないんですか?』
「あぁ、ちょっと観察してただけだよ。」
『えっ!何か変なことしてました!?』
「いや、何も。」
はぁー、良かった…。
「相変わらず可愛いだけだったよ。」
『…!』
ー爆弾発言はいつものことです。