第2章 黒バスキャラが自分の彼女を自慢してみた。
ー黄瀬ー
休み時間中、同級生と女の子の話題で盛り上がる。
「てか、黄瀬。お前の彼女三浦さんだろ?二人だとどんな感じなの?」
俺の彼女はとっても大人しい。
「いつもと変わらないッスよ。」
「そうなのか。でもめちゃくちゃ可愛いよな〜。」
「当たり前じゃないッスか!…あっ!一花っち!」
廊下で彼女を見つけ、急いで手を振る。
照れたように笑い手を振り返してくれる彼女。
「あー!もう、可愛すぎッスー!」
ーとりあえず大声で自慢する。
ー今吉ー
「お前彼女後輩だろ?どういうところが好きなんだ?」
「んー、そうやなぁ。…犬みたいな所やな。」
「どういう事だ?」
「えらい素直な子なんや。」
「へぇ、なんか意外だな。」
「どこがや、躾のし甲斐があってええやないか。」
「……。」
ーちょっと変態チック。
ー緑間ー
「宮地先輩。」
「んぁ、なんだ。」
「女性の誕生日プレゼントは何が喜ばれると思いますか。」
生意気な後輩が珍しく俺を頼ってきた。
ここは先輩としていいとか見せてやろうじゃねぇか。
「そうだな…。まずどんな彼女か教えてくれ。」
「そうですね…。形容するなら天使です。」
…は?
「意味がわかんねぇんだけど。」
「なぜ?あの絹のような肌触り、俺を見るたびに上目遣いになる身長、花が咲くようなあの笑顔、何より…」
「もういい。」
ー先輩に呆れられる。
ー火神ー
運動会の真っ最中。
「日向先輩。」
「よぉ、火神。何でこんなとこにいんだよ。」
「彼女を見に来た…です。」
「へー、お前の彼女綱引き出てんのか。で、どれが彼女だ?」
火神はある一点を指差し
「あの、あそこの一番可愛い奴です。」
「ははー、サラッと惚気んじゃねーよ、ダァホ。」
バシッ
「いてっ。」
ー無自覚自慢。