第15章 黒バスキャラのプリンを勝手に食べてみた。
ー火神ー
「ああーー!!」
キッチンから大我の悲鳴が聞こえてきた。
『何!?どうしたの!』
「俺のプリンがねぇ!!」
あっ、やば…。
『そ、それは、大変だ!』
「…。」
大我にじとっと見られる。
「お前…、食ったな?」
『そそそそ、そんなわけないじゃないか、』
「嘘つくなよ。」
『…すいませんでしたー!』
史上最速で土下座して謝ると、大我は溜息をつき
「素直に言ってくれたらそれでいい。」
ー優しすぎる彼氏さん。
ー笠松ー
「あぁ!俺のプリンがねぇ!」
『へー。』
「一花!どこいったか知らねぇか!?」
『私のお腹の中。』
「分かった!…えっ?今何つった?」
『聞こえなかったの?私のお腹の中。』
「お前…!何しれっとしてんだよ!謝れよ!」
『ごめーんね☆』
「シバく…!」
ー反省の色が見えない彼女。
ー赤司ー
「あれっ?プリンが無い。」
ギクッ
「困ったな、どうしよう…。」
『ごめんなさい!』
「…どうしたんだい、一花?」
『私が食べました…!』
「…そうか。」
すると、赤司くんはクスッと笑い
「それならいいんだ。」
『へっ…?』
「元々一花のために買って来たものだからね。」
『そ、そうだったんだ。』
「あぁ。どうだった、味は?」
『そりゃもう、すっごい美味しかったよ!』
「フフ、そうか。喜んでもらえたみたいで嬉しいよ。」
『うん、本当にありがとう!』
「だけど、」
急に鼻を摘まれ
「勝手に食べたのは感心しないな。」
『うっ…。』
「今度からはきちんと俺に報告するように。分かった?」
『はい!』
ー叱る時は叱ります。
ー宮地ー
「…お前、俺のプリン食べたろ。」
『へっ…?』
「ハイかイエスで答えろ。」
『ちょ、ちょっと待ってください!否定させる気ゼロじゃないですか!』
「じゃあ犯人は誰だ。」
『あなたの可愛い可愛い彼女です☆』
「ハハー、…絞める。」
『ちょっと待って…!あだだだだ!』
ー彼女にも容赦しません。