第12章 黒バスキャラと登校中に遭遇してみた。
ー火神ー
『大我ー!』
少し前を歩いていた彼に声を掛ける、
「おー、はよ。」
振り向いて立ち止まり、返事をしてくれる。
『おはよ。』
彼に追いつき、隣同士で歩き始める。
すると徐に口を開く大我。
「なんかお前、あれだな。」
『何?』
「可愛いんだな。」
『…!』
ー改めて再確認した彼。
ー笠松ー
『先輩!おはようございます!』
「おはよ。」
『今日もカッコいいですね。』
「うるせー。」
いつものやりとり。
『くしゅっ。へへ、だんだん冷えて来ましたね。』
すると、恥ずかしそうに手を握られ
「風邪引くんじゃねーよ。…心配すんだろ。」
ーやる時はやります。
ー高尾ー
突然肩を叩かれる。
振り向くと
「一花!はよ。」
『おはよう、和成。』
「何か元気ねぇじゃん。」
『最近寒いからさ。』
そう言うと、ほっぺに軽くキスされる。
『…!?』
「ハハッ!顔真っ赤。ちょっとはあったまった?」
ー小悪魔な彼。
ー赤司ー
登校中、彼の背中を見つけたので思いっきり抱き着く。
『征ちゃんっ!』
「おっと…。」
少しよろけながらも、しっかり受け止めてくれる彼。
「おはよう、一花。」
『おはよう、征ちゃん。』
頭を優しく撫でられる。
「今日は随分と大胆だね。」
『征ちゃんへの愛が止まらなくて…。』
「ハハッ、うるさいよ。」
今度は頭を軽く小突かれた。
ー無邪気に笑う年相応の彼。
ー宮地ー
『せんぱーい!』
「おー。」
私の声に気付き、改札を出たところで待ってくれている。
『おはようございます!』
「…お前、なんか犬みたいだな。」
『へっ?』
「俺に会えたのがそんなに嬉しいかよ。」
ニヤニヤしながら聞いてくる。
『うそっ。そんなに顔に出てますか!?』
「いやっ、冗談だけど…。」
『えっ…。』
「何かこっちが恥ずかしいじゃねぇか。…ほら、行くぞ。」
差し出された手をぎゅっと握る。
『はい!』
ー冗談は通じません。