第7章 黒バスキャラに遅刻と言い訳してみた。
ー笠松ー
『すみませんっ、遅れました!』
「珍しいな、お前が遅刻なんて。」
『ね、寝坊しちゃいまして…。』
明らかに顔色の悪い彼女のおでこを小突く。
「見え見えの嘘つくな。今日は休んどけ。」
『嫌です!私も練習に参加させて下さい!』
「…分かった。」
『ありがとうございます!』
「そのかわり無茶したらシバくからな。辛くなったらすぐ言えよ。」
『はい!』
ー彼女の異変にはすぐ気付きます。
ー緑間ー
『すみませんっ、遅れました!』
「珍しいな、一花が遅刻なんて。」
『ちょっと寝坊しちゃって…。』
「寝坊で遅刻など、マネージャーとしての自覚が足りないのだよ。」
『そうだよね…。ごめんなさい。』
本気で落ち込む彼女。
「そ、そんな顔をさせるつもりはなかったのだよ。」
『でも、緑間くんの言う通りだよ。』
「人間誰でも失敗はある。次を気を付ければいいのだよ。」
ー好きな人には怒りきれない。
ー伊月俊ー
『ごめんっ、遅れた!』
「別にいいぞ、朝練なんだし。なぁ、日向。」
「あぁ、別に謝るほどじゃねーよ。」
『ありがとう!すぐ着替えてくる!』
………
『よし、完了!桶持ってオッケー!』
「お前ら二人とも走ってこい。」
「何で俺も!?」
ー彼のダジャレは罪です。
ー宮地ー
『すみませんっ、遅れました!』
「おーおー、寝癖付いてるぞ。寝坊か?」
『うん、ちょっと彼氏が離してくれなくて。』
寝癖を直す手が止まる。
…は?こいつ彼氏いたのか…?
しかも朝まで一緒って、そういう事なのか…!?
「お、お前、今、彼氏って…。」
『そう…。愛しのマイ布団が私を離そうとしなかったの。』
何だよ。
ベシッ
『いたっ!』
「紛らわしいこと言うな、お前。」
『何?何で怒ってるのー!』
ー彼氏の座、実は狙ってます。