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薬屋の譫言

第3章 家族


私娘娘が6歳、大猫が11歳の年だった

お互い感情に乏しいながら多少の表情変化を読み取り、ぶっきらぼうながら優しい義姉によく懐いた
実姉や実兄よりも好きだと言える

義父である羅門大叔もとても良くしてくれた
知識量が凄まじく、それを齢6の女児には有り余るほどの知識欲で吸収していった

知恵熱を出しながら、二人の専門である薬学医学ばかりではなく、ときにそれは必要有るのかと疑う知識まで

大猫とともに、時たま緑青館という花街の中でも老舗の楼閣にいくことがある
そこに行くと、その楼閣の三姫と言われる白鈴大姐、女華大姐、梅梅大姐におもちゃにされる…彼女たちの学はすごい…けどそういった技術をも教えられた時は癇癪を起こして困らせ、大猫は大姐たちに呆れていた
三姫の中でも特に女華大姐と詩歌の話をするのが好きだった

こうして花街での生活を楽しんだ
自分の心に疎く、感情に乏しいままだが楽しく暮らしていた

あの日までは
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