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呑み込んだ言葉のお話 ( R18 ) ハイキュー

第1章 まず浮気をされた話



「なんだバレー部か
ならお手上げだな、菅原も澤村も東峰もいる」

「澤村達はともかく東峰はな .. 」


口々に東峰と呟くと
先輩方は肩を落としながら帰っていった


『よかった、納得してもらえて』

「ねえちょっとなんでバレー部なのさ」

『だって当たり障りないこと
答えないといろんな人が反応しちゃうと思って』

「だからって本当に良かったの
これからそのバレー部に入部するわけ?」



「僕がいるから、ってそんな理由でさ」
と呟く彼は少し顔が赤い



『元からバレーには興味もあるしね
これも何かの縁だと思うし、
入るよバレー部』

「あ、そ」



「え!!い、泉さん!バレー部に入るの!」



横から少し気弱そうなそばかすの男の子が
こちらも顔を赤めながら、
私と月島くんを見比べている



『え、っとうん
一応そうしようかなって思ってるよ』

「山口、初対面なのに挨拶も無いのはどうなの」



「あ!ごめんツッキー!」
と照れくさそうに笑う彼は山口というらしい



「俺は山口忠です!
泉さん有名だから初めましてな気がしなくて
ツッキーも俺もバレー部だからよろしくね!」

『そうだったんだね
泉沙奈です、よろしく山口くん』

「やっぱり沙奈有名なんだね」

「北川第一のマドンナが烏野に来るって!
朝からその話でもちきりだったらしいよ!」




入学式で痛いほど刺さる目線に
おおよその予想はついていたけど
そのよく分からない位置づけは未だに苦手だ

楽しそうにほくそ笑んでいる月島くんは
やっぱり性格が悪いのだろうと思った



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