• テキストサイズ

氷華血鎖【鳴門】

第15章 一部・二年


「じゃあそいつも大蛇丸の穢土なんとか…とかか?」

「今回は編成を変えてメンバーを派遣する」

「オイラが行く!」



リーダーの言葉にいち早く反応するデイダラ君だがサソリさんに窘められ、リーダーから却下されて落ち込んでる様子がシルエット越しからでも分かる。



『アタシ近いし殺るよ?何なら今からでも…』

「チヅ」

『!』

「気を使わなくていい。弟妹の安否を優先しろ」



だからこそアタシが殺った方が早いんだと思うんだけど…まぁいっか。





※※※





殺人鬼と呼ばれる者が穢土転生では無いのは分かったが不死身の理屈は分からなかった。相手の血を舐め、その血を舐めた相手に自分のダメージを与える…恐らく何らかの呪術。



「………折角だから寄って行きましょうか」

「「!」」

「寄る?何処にだ?」



退治予定だった飛段を勧誘し終えた後、小南がポツリと言った。



「一先ずジャシン教の事は頭から離して」

「ぁん?何でだよ!」

「邪な心があると行けないところだから」



先日の会合で久し振りに声を聞いた。二年前より少し低くなってる様に感じた。



「ついでに二人は傷を見てもらうといいわ」

「医療忍者か?そいつも暁なのか?」

「正式なメンバーでは無い。傷や病を見てくれる協力者ってところだ」

「急に行ったら吃驚するだろうから紙を飛ばしておかなきゃ」



そう言うと紙の蝶がヒラヒラと山に向かって飛んで行く。
二年振りか………会合での声は元気そうだった。あの幼い弟妹も大きくなってる事だろう、と思うと心無しか楽しみになった。



「お土産は何がいいかしら?」

「土産ぇ!?おいおいのんびりしてんなぁ…」

「確かチヅは苺大福が好物だったわね」

「アイツ苺大福が好物なのか?」

「イタチ、貴方は知ってるでしょ?」



全く知らない情報だった。




















→to be continued.
/ 222ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp