第1章 百々目鬼チョロ松と夢主の話
〜〜〜〜〜〜
彼女が行方不明になってからひと月が経とうとしていた。
彼女のことを覚えているのはもうこの村には俺しかいない。
なんでかって?
彼女の両親は彼女が消えたショックで先日死んだ。
村の住人の記憶がなぜか消えていた。
実は、俺は祠の中に何がいるのか、その正体を知っていた。
あの中には、昔罪を犯して目を潰された俺の先祖がいる
と話を聞いてた。
でも俺は信じてなかった。
だってそんなの、ありえるわけねえだろ?
でも、彼女は信じて、それで居なくなってしまった。
あの時、俺が止めていたら、こうならなかったのかな……